自己発見からの軌跡:FTMの視点で見るトイレとトランスジェンダー

FTM

「トランスジェンダーってトイレはどっちを使用するの?」

そんな疑問がでてくると思います。

トランスジェンダーである私(FTM)が経験を元にその疑問に答えていきます。

じる先生
じる先生

みなさん、こんにちは。

わたしは、2022年の11月に性別適合手術を受け、2023年に戸籍上も女性→男性に変わりました。元女性で今は、男性として生きています。

〈景品表示法に基づく表記〉本サイトのコンテンツには商品プロモーションが含まれる場合があります。

FTMであるわたしが使用しているトイレについて

結論、手術を受けた後は、男性トイレを使用しています。

トランスジェンダーのトイレ利用に関しては、周囲から男性として認識されるかが基準になってきます。

わたしは今まで状況に応じて「女性用トイレ」「多目的トイレ」「男性用トイレ」をつかってきました。基本的には多目的トイレがあれば、そこに入るようにしていました。

治療前のFTMのトイレ事情

わたしがFTMとして本格的に治療し始めたのが、2020年5月からです。それまでは、女性用トイレを使用していました。

身体は女性だったので、割り切って女性用トイレを使用していました。

FTMの女性用トイレ→男性用トイレを使用するようになった経緯

女性用トイレ→男性用トイレに変わっていったのは、2つの理由があります。

1つ目は、胸オペ(乳房切除手術)を受けたこと

2つ目は、男性ホルモン注射を定期的に打つようになり、声変わりしていったことです。

この2つの治療を行うことで誰が見ても男性に見える状態になったときに、男性用トイレを使用するようになりました。

FTMの困ったトイレ事情

男性用トイレを使用するようになって、困ったことは個室の数が少ないことです。

わたしの場合個室でしか用を足せないじょうたいです。男性用トイレの個室の数はとてもかぎられています。

1つか2つのところが多く、並んでいたらすぐに入ることが難しい場面も。

多目的トイレが空いていれば、そこに入るようにはしています。

個室のトイレが当たり前だったので、男性のトイレの小便器の形式に違和感を覚えています。

場所によっては外から見えるところもあり、プライバシーが確保されていないということに男性側は何も思わないのかな?と不思議に感じます。

プライベートゾーンのことなので、男性側のトイレももっとプライバシーに配慮した設計になっていってほしいと思いました。

都合の良い時だけトランスジェンダーを語る問題点

これは迷惑な話で、全然トランスジェンダーでもないのに、自分たちがトイレにすぐに行きたいからという理由で男性トイレに入るおばちゃんが居たという話を聞いたことがあります。

そのおばちゃんたちは、女性トイレが行列なのを見て、「今だけ男性〜」と言って男性トイレに入ってきたと知人が言っていました。

正直、このような都合の良い時だけトランスジェンダーを語るのはやめていただきたい。

全然知らない人から見るとトランスジェンダーって自分の都合で男?女?って言ってる人というように誤った認識を与えてしまいます。

特に近年、深刻化している問題としては、「自分で心は男/女だ」といってしまえば、だれでも異なった性別のトイレに入れるようになってしまい、性犯罪が容易に起こってしまうのではないかといった誤解をSNS中心に広まってしまっていることがあります。

当事者の実態を知らずにトランスジェンダーと「性犯罪」がむすびけられてしまうような投稿を目にしたこともあり、心苦しいと感じたこともありました。

性犯罪はセクシュアルマイノリティーに限らず、いかなる人も許されるべきことではありません。

また誰もがプライバシーを守られながらトイレを利用する権利があると考えます。

そのためには誰かが我慢するということではなく、誰もが安心してトイレを利用できることが大切です。

今私たちができることとしては、トランスジェンダーの実態や「性自認」という言葉の意味を正しく理解した上で、誰もが安心して利用できるトイレのあり方を見直していく必要があると思います。

FTMのトイレの利用は状況次第

一言にトランスジェンダーと言っても、身体は女性で心が男性のFTMと身体は男性で心が女性のMTFの方がいます。

私の考えでは、治療をおこなってない場合は身体の性別のトイレを使用する方が、当事者以外の方たちとも平和に過ごせると考えます。

治療を行なっていく過程で、第三者から男性、もしくは女性とはっきりと心の性別の方として認識されるようになってきた時に、心の性別の方のトイレを使用していったらいいのではないかと考えています。

最後に FTMやMTFというトランスジェンダーに関係なく誰もが気持ちよく公共の施設を利用できるように

ここまでで、FTM視点がメインでしたが、トイレについてお話しました。性別の考え方は人それぞれですが、施設を利用する際は、「誰もが安心して利用できるためには」と考えて選択してほしいと思います。

もし、性についての悩みがありましたら、お問い合わせの方に連絡していただけたらと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました